大阪華僑総会 主催『大阪・関西万博 中国パビリオン 見学ツアー』開催
大阪華僑総会は、6月4日(水)大阪・関西万博にて『中国パビリオン見学ツアー』を開催した。今回の中国パビリオン見学ツアーは中華人民共和国駐大阪総領事館・中国パビリオン関係者のご協力により実現へと至り、会員や会員家族ら総勢38名が参加した。
午前8時30分、大阪メトロ夢洲駅で集合し、全員揃ったことを確認した後に趙知理会長が「皆様、本日は中国パビリオン見学や万博会場内を楽しみましょう」と挨拶を行った。続けて、事務局から当日のスケジュール詳細や注意事項の説明が行われ一行は駅を出発した。駅周辺より大変混雑をしており、東ゲート入場口の列まで進んで並び、9時の開門を待ちわびていた。
開門後、順番に入場手続きが始まり、列は順調に進み全員が入場手続きを済ませたのを確認してから、会場内を移動した。歩いて間もなく、ミャクミャク(大阪・関西万博公式キャラクター)のフォトスポットがあったので、全員で記念撮影を行った。

その後、会場のシンボルとして圧倒的な存在であり“最大の木材建築物”としてギネス認定された大屋根リングに沿って中国パビリオンへ向かった。
中国パビリオン到着後、参加者たちは、古代中国の書簡「竹簡」をモチーフに設計され、金文・篆書・隷書・行書・楷書の5書体で119句の漢詩が刻まれるなど、中国の伝統文化を現代建築に昇華させた意匠が特徴である外観に魅了されていた。
パビリオン担当の方々が一行を温かく出迎えていただき、館内の流れを説明され、ガイド付きでの見学が始まった。
館内では、落ち着いた木目調の空間に、美しい映像や青銅器や自然保護に関する展示、三江源国立公園の紹介や文化的遺産をデジタル映像で見せるコーナー、漢字の起源を感じさせる木彫りの展示など、自然・技術・歴史を一つに融合した構成が魅力的であった。次の展示ゾーンへ向かう通路には、最澄、空海、鄧小平など中国の著名人や寺院建築の木彫りの壁面があった。メインの横長大スクリーンのコーナーでは、時間ごとに移り変わる中国の一日の風景、音も映像も美しく、静かな感動が広がる名シーンが放映されていた。目玉である宇宙ゾーンのコーナーでは、中国の月探査プロジェクト嫦娥5号、嫦娥6号が採取した月の表側と裏側の土壌サンプルが展示されていて、展示空間には、巨大な満月を模したオブジェが幻想的に配置され、天井には中国神話の「嫦娥奔月」の美しいイラスト、神話と現実の探査機の映像が交差するように演出されていて、「夢」と「科学」の融合が感じられる素晴らしい空間であった。もう一つの目玉である深海探査ゾーンのコーナーでは、有人潜水艇「蚊竜号」の実物大レプリカと実際の探査映像が展示されていた。この「蚊竜号」は深さ7,000メートル級の潜水能力を持つ世界屈指の探査艇。展示では、6,000メートルの深海で撮影された実写映像がなんと世界初公開として紹介されていた。また、展示の前には操縦席を模したコントロールパネルが設置されていて、操縦士気分で操作できるような体験演出もあった。
参加者たちはガイドの方の説明に耳を傾けながら観覧し、時折質問なども飛び交い、ガイドの方は丁寧に返答をされていた。


見学を終えた参加者たちは、広大な中国の歴史や文化に触れられるだけでなく、最先端のテクノロジーや革新的な取り組みを体験できる展示に想像を超え満足した。最後に、中国パビリオン前で再度記念撮影を行い解散となり、各自は各々会場内を楽しんだ。