中国建国75周年祝し、鹿児島で国慶節祝賀会

 10月6日㈰、鹿児島華僑総会(楊忠銀会長)主催による中華人民共和国成立75周年記念国慶節祝賀会が、鹿児島市内の美華園で開催された。老・新華僑および招待者を含む70名が参加し、午後6時より開会した。

 当日は駐福岡総領事館から成岩副総領事をはじめ領事3名が出席したほか、鹿児島県国際交流課の豊川善規課長、国際交流員、鹿児島県市日中友好協会の鎌田敬会長、鹿児島県日中友好協会女性委員会の天達美代子会長、鹿児島県日中友好教職員の会の田下尚夫事務局長、中国東方航空鹿児島支店の瀬戸口朋子支店長、鹿児島国際大学教授、鹿児島大学留学生、日本語学校の留学生の参加のもと盛大に行われた。

 開会の辞のあと国歌斉唱が行われ、参加者全員で建国に携わった方々や在日華僑活動家に対して黙祷を捧げた。

 楊忠銀会長の挨拶では、5年振りの国慶節懇親会において、成岩副総領事や多くの友好団体の皆様、老・新華僑の参加に感謝の意を述べた。また、鹿児島華僑総会は中華人民共和国成立後、規模の大小はあるものの祝賀会を毎年開催してきたことに触れ、1968年反蔣闘争以降、国慶節を重要な年中行事とし、愛国・愛郷、互助互済の福利事業を通じて華僑華人の権利を守り、中日友好の促進を目的に活動し、この伝統は現在も変わらず続いており、これに賛同する華僑、華人の方々に理事として参加を呼びかけた。また、深圳で発生した事件についても言及し、深い哀悼の意を表すとともに、中国人と日本人にとっては非常に悲しい出来事であり、再びこのようなことが起こらないよう、政治的な問題にするのではなく、互いに協力して中日友好を推進すべきだと強調した。さらに、海外華僑・華人が安心して事業や勉学に励むことができるのは、祖国が経済的にも政治的にも安定しているからであり、そのことを忘れてはならない」と述べ、最後に「ここの祝賀会の会場は華僑の一世が開店した唯一の中華料理店であり、美味しい料理と懇談を通じて国慶節を祝ってほしい」と述べた。

 来賓を代表し、成岩副総領事が挨拶し、建国75周年のお祝いと喜びを述べた。成副総領事挨拶の中で、「鹿児島華僑総会は長年にわたり、『愛国愛郷、相互扶助』の精神を貫き、地域の実情に基づいて華僑華人が一致団結し、またサービスを提供し、中日民間友好を促進してきた。また、楊忠銀会長の指導の下、総会は毎年駐福岡総領事館が鹿児島で開催する『一日領事館』活動に積極的に協力し、鹿児島在住の中国の方々が抱える困難や問題を解決に多大な貢献を果たしてきた」と述べ、さらに、「鹿児島は、鑑真和尚が日本に渡ってきた上陸地であり、中国との友好交流の歴史が長いです。また、ここに定住した多くの華僑華人が、中日友好の架け橋としての役割を果たしてきた。これからも総会が愛国愛郷の伝統を引き継ぎ、華僑華人の心と力と合わせて地域社会に溶け込み、中国式現代化の建設に積極的に参加し、中華民族の偉大な復興に貢献することを期待している。そして、中日双方が両国の指導者の合意を実行し、歴史を鑑にして、未来に向かって、中日友好協力の新たな発展を共に推進することを願っています」と述べた。

 その後、鹿児島県市日中友好協会鎌田敬会長、鹿児島県国際交流課豊川善規課長の挨拶に続いて、日本華僑華人聯合総会からの祝詞が楊忠銀会長により代読された。来賓の紹介、二胡の演奏が行われた後、鹿児島県日中友好教職員の会・田下尚夫事務局長の乾杯で懇親会が開会した。

 懇親会では、参加者の紹介、歌唱、二胡演奏、友人同士の懇談などが行われ、祝賀ムードで会場は盛り上り、時間が経つのもあっと言う間で、名残を惜しみつつ集合記念写真を撮り、午後8時30分林孫玉副会長の閉会の辞で祝賀会は閉会となった。

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