東京で聯合総会第18届代表委員大会中国大使館、各地代表招き歓待
日本華僑華人聯合総会(任政光会長)の第18届代表委員大会が6月26、27日の両日に亘って、東京文京区の日中友好会館大ホールにて開催され、日本各地から17僑団・2僑校の代表52名が出席したほか、広島と愛媛の華僑団体の代表がオブザーバーとして出席した。
中国駐日大使館の王軍参事官兼総領事、王樹凡一等書記官、駐大阪総領事館の孫志勇副総領事、曹傳猛副領事、駐新潟総領事館の何環副領事及び全日本華僑華人中国平和統一促進会(華僑統促会)の陳慶民会長が招かれ出席した。東京華僑総会の林斯福会長が司会進行を務めた。
はじめに任政光会長が挨拶に立ち、先ず熊本大地震による犠牲者に深い哀悼の意を表し、遺族と被災した人びとに対し、心からお見舞いを述べた。次いで任会長は、華僑華人の団結と権益擁護、華文教育強化など聯合総会が取り組んでいる課題について語るとともに各地よりの代表各位に敬意と歓迎の意を表した。
来賓挨拶で王軍総領事は、第18届代表委員大会の開催に祝意を表したのち、在日華僑華人団体の動向、とりわけ東京地区で様々な新しい型の華僑団体が設立されていることなどを紹介し、また急増する中国人訪日観光客の対応についても日本の関係当局と連携していることや、今年ビザ発給センターを東京、大阪に開設し、安定したビザの発給を行うことなどを紹介した。また華僑統促会の陳慶民会長は、同会の組織概要や最近の海峡両岸情勢について紹介した。
議案の審議の前に、熊本華僑華人総会の代表より熊本大地震へのお見舞いに対する御礼の挨拶を述べたい旨の要望があり、同会の鄭則賢、葉亜治、趙美麗三氏が登壇。鄭則賢副会長が“今回の大地震では各地より温かい物心両面の支援をいただいたことに熊本華僑華人総会を代表して感謝の意を表します”と語り、本震のあと余震が断続的に続き、心身共に疲労が重なる中での、中国大使館、駐福岡総領事館や日本福建経済文化促進会はじめ各方面の心温まる支援の状況を紹介し、重ねて感謝の意を表した。
大会は江洋龍(東京)、謝成發(横浜)の両氏を議長に選任して議案の審議に入った。温耀権事務局長の会務報告に続いて朱銘江常務委員が、先頃北京で開催され、日本各地から僑団責任者21名が出席した第八回世界華僑華人社団聯誼大会の内容と意義について報告し、また廖雅彦聯合総会副会長からは、去る5月27日、任政光会長と共に岩城法務大臣と会見し、新入管法の改善について陳情書を提出し、中日友好を願う在日華僑の立場からの要望を伝えたことが報告された。
続いて温事務局長の決算報告と楊忠銀監事の監査報告及び予算案の提案があり、若干の質疑応答ののち、いずれも満場一致で承認された。次いで横浜山手中華学校の張岩松校長と先頃校長に就任した神戸中華同文学校の張述洲校長より、両校の教育事業内容の現況報告が行われた。
大会開催前に事務局に文書で寄せられた各地からの報告や意見・要望について任会長が概括的報告を行い、また大使館と領事館に対する要望(パスポート代行申請、電話での問い合わせ、ビザ発給センター、各種申請書類、地震等緊急対応等々)について王軍総領事が一つ一つ簡潔丁寧に回答し、好評だった。
会議では新期の各常務委員の確認と発表があり、また新たに九州地区から常務委員に加わることが了承された。新期常務委員は次の通り。
陳慶民、廖雅彦(東京)、余凱、朱銘江(横浜)、任書楷、髙橋孟(京都)、于学偉、王遵輝(大阪)、于柏林、金啓功(神戸)、劉勝徳、張建光、姜廷権(岡山)、林祥増(熊本)。
以上をもって当日の全体会議は閉会となり、その後午後5時まで①華僑の身分証、②相続手続問題、③新老華僑、④在日華僑華人及び聯合総会についてをテーマにグループ討論会が開かれた。
会議閉会後の午後6時からは同会館内の中国料理「豫園」で和気藹々の懇親会が催された。
翌27日午前9時から引き続きグループ討論会が開かれ、各グループ毎に討論内容の報告があり、午前11時大阪華僑総会の劉中耀会長の閉会の辞をもって大会日程の全てが終了した。
閉会後、各地代表らは事務局手配のバスで中国大使館を訪問し、郭燕公使や王軍総領事はじめ領事部スタッフの歓迎を受け、昼食を御馳走になりながら交流を深め、歓待された。
(東京華僑総会)