郭燕公使が挨拶、友好人士招く・東京華僑総会で国慶66周年祝賀会
中華人民共和国建国66周年を迎えるにあたり、東京華僑総会は9月26日午後、東京華僑会館で賑やかに国慶節記念祝賀会を催し、来賓、僑胞約250名が出席した。
祝賀会には郭燕公使、明暁東公使参事官、王軍参事官兼総領事、陳三虎参事官らをはじめとする中国大使館の代表が招きに応じて出席した。また日本の政界・友好団体・在日華僑界から次の諸氏が来賓として出席し、共に国慶節を祝い、友誼を深めあった。
公明党の富田茂之衆議院議員、民主党の海江田万里顧問、石毛しげる・中村ひろし両都議会議員、杭迫柏樹・日中文化交流協会常任委員、日中友好会館の武田勝年理事長・鄭祥林中国代表理事、白西紳一郎・日中協会理事長、中下祐三・日本国際貿易促進協会常務理事、徐中彦・朝鮮総聯中央国際局長、孫成吉・大韓民国民団中央生活局長、顔安・全日本華僑華人聯合会会長、謝成發・横浜華僑総会会長並びに近県華僑総会の韋健二(千葉)、王昌勝(長野)、惠京仔(新潟)の各会長、横浜山手中華学校の曽德深理事長・張岩松校長。
当日はまた、曁南大学と華僑大学の校友生および(公財)東華教育文化交流財団の奨学生と(公財)日中友好会館後楽寮の寮生ら中国からの留学生も招かれた。
東京華僑総会の潘桂華理事会議長が祝賀会の司会をつとめ、はじめに沈静珍理事の指揮と東京華僑婦女会合唱班のリードで厳かに中国国家を斉唱し、次いで来賓の紹介が行われた。
廖雅彦会長が、来賓各位と僑胞ともども国慶66周年を祝うことができ、大変な喜びである、と主催者を代表して挨拶し、この中で次のように強調した。
祖国で9月3日に中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年の記念行事が行われたが、先の大戦では世界で一億人以上の尊い命が失われ、沢山の人びとに塗炭の苦しみを与えた。祖国での記念行事は戦争の勝利者でありながら、歴史を鑑として不幸な戦争に歯止めをかけ、人類の恒久平和を願う人類史上初の崇高な目的を持つ行事である。100万人に達しようとする私たち在日華僑華人は、こうした祖国のメッセージを正しく受け止め、日本の人びとに喧伝し、日中友好交流の発展に貢献して行かなければなりません。私たちは老華僑の豊富な経験と後から定住した華僑華人の行動力を併せて大同団結し、日本の法律・習慣を守り、日本の正しい発展に寄与しよう。
引き続き来賓を代表して郭燕公使が挨拶を述べた。郭燕公使は新中国成立以来六十有余年の輝かしい祖国の成果を紹介したのち、今年前半年の中国GDPは7%で、中国は世界の経済成長の約30%にあたる貢献をしている。これは並大抵のことではない。中国経済も少なからぬ困難と下方圧力に直面しているが、これは前進途上の問題で、我々は中国経済の前途は必ずや安定を保持し、発展する自信を持っている、と強調した。
郭公使は抗日戦争勝利70周年の記念活動について、これは何度も強調しているように今日の日本と日本人民を標的としているものでなく、歴史を銘記し、平和を愛し、未来を開くためのであると述べ、更に中国は日中関係を高度に重視し、歴史を鑑として未来を開く精神で中日関係の安定した持続的改善と発展をはかっていくと強調した。
挨拶の最後に郭公使は、東京華僑総会は愛国愛郷のすぐれた伝統があり、旅日僑胞が信頼し、拠り所とする重要な勢力である。東京華僑総会が引き続きこの優れた伝統を堅持し、発揮して広範な僑胞の団結の先頭にたち、中日民間交流を推進し、祖国の統一と現代化建設のため新たな貢献をされるよう希望すると述べた。
席上、富田茂之、海江田万里、石毛しげる、中村ひろしの各氏がそれぞれ親しみのこもったショートスピーチを行い、国慶節に熱烈な祝意を表し、中国の現代化建設の成果を讃え、中日友好事業を積極的に進めるため在日華僑と共に尽力していきたいと表明した。
(東京華僑総会)